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6割の企業が従業員不足に/共同求人委員会・採用意向調査

2024年03月15日

 全道共同求人委員会は、会員企業(5617社)を対象とした採用意向調査を20231220日に送付し、1月中旬までに回答のあった471社(昨年は445社)について分析しました。

 

■さらに高まる不足感

 従業員の充足感は、充足している企業が24・4%(昨年比6ポイント増)、不足している企業が57・7%(昨年比2・4ポイント増)、どちらともいえないが17・8%(昨年比8・5ポイント減)となり、経済活動の回復から従業員の不足感が一層増してきています(図1)。

 

 特に建設業は「不足している」が712%(昨年比86ポイント増)と他業種より高く、次に卸・小売業は594%(昨年比10ポイント増)、製造業は536%(昨年比74ポイント増)となりました。

 

 一方サービス業は496%(昨年度比58ポイント減)となり、「充足している」が331%と昨年度比126ポイント増となっています。

 

 

■大学・専門卒は採用難

 23年度の採用は「採用した」が592%、

「採用していない」が408%と前年度と同じ傾向となりましたが、内訳は大学・専門卒が約3ポイント減り、高卒が1ポイント増、中途採用が2ポイント増となり、大学・専門卒の採用難が続いています(図2)。

 

■新卒者の採用理由

 新卒者の採用理由については「社内の年齢構成を整えたい」が347%、「会社に新風を吹き込む」19%、「将来の幹部社員として期待」182%と続きます。会社に新風を吹き込むが昨年より高くなっています(表1)。

 

 

■インターンシップも採用のきっかけに

 新卒者の採用方法については、「学校に直接連絡を取る」が247%と昨年比23ポイント増となり「就職情報会社」が21%と昨年比102ポイント減となりました。また「インターンシップ」が207%と採用活動として定着しつつあります。

 

 採用活動に関わる費用は、10万円未満が403%と昨年比で78ポイント減となる一方、50100万円が146%、100万円以が159%と合わせて305%(昨年比62ポイント増)となり、人手不足と採用難で採用に関わる費用が上がっていることが分かります。

 

 全道共同求人委員会は、今後とも求人誌の継続発行や学校との連携強化等、長期的な視点で優秀な人材確保の活動を進めていきます。