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【新年度戦略】新技術導入で生産性向上を/土木・大陸建設(釧路市)

2024年03月15日

MMSを搭載した車両
土屋憲幸社長

 当社は1948年に釧路で創業。土木建築工事を中心に、路面計測やシステム開発、工事測量など、時代背景を踏まえて、社会的要請に応え事業を発展させてきました。

 

 その一つが、舗装路面の計測業務です。従来は計測機械を牽引して、交通規制をしながら計測したり、歩道から計測機械で一点一点測距して計測するため時間がかかるなど、それぞれに難点がありました。

 

 そこで効率化を図ろうと、2015年に1億円以上投資して、全国で40台程度しかなかったモービルマッピングシステム(以下MMS)を、道内で始めて導入しました。車両にGPSアンテナやカメラ、レーザスキャナなどを一体化したユニットを天板上に装備。走行するだけで計測可能になり、作業時間が格段に短縮できました。

 

 最初は営業に行っても顧客の反応は今ひとつでしたが、MMS保有業者との積極的な情報交換や交流を重ねるうちに次第に認められるようになり、全国各地から高速道路等の計測業務を受注するようになりました。

 

 昨年、最新型で3台目のMMSを導入。従来のMMSよりも路面のひび割れをより早く精度良く取得でき、路面性状の解析作業効率化を図ることで、一層の工期短縮を目指します。

 

 建設土木業では人手不足が特に深刻ですが、MMSを導入したことで、興味を持ち入社するケースも出てきました。これからも新しい技術を先取りしながら、生産性の向上に努めるとともに、社員と共に地域のインフラを守る使命を果たしていきたいと思います。