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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

気流

2024年02月15日

 昨年転勤した新たな勤務地で、新鮮な出会いに毎日が充実しています。気候や風土の違いも異動の醍醐味ですが、今回は特にそれを感じています。前任地と気候や風土が似ているものの、これほど気風が異なるのはなぜなのか。何がそうさせるのかを考えてみました

 

 1869(明治2)年に政府は蝦夷地を北海道と改め、開拓使を設置。農業や豊富な天然資源の獲得、北方警備を目的に、北海道は国策として開拓が始まります。当初は士族団、その後は屯田兵制度を主体に、民間の開拓団の入植も続きました。約6万人の道内人口は1901(明治34)年に100万人に達し、近代化と産業振興が進みます。民間開拓団の手で切り拓かれた十勝や国際貿易港として栄えた函館など、それぞれの地域の開拓には特色があることも伺えます

 

 歴史を紐解くと、地域を奥行きと深さをもって捉えることができます。気風の違いは同友会活動にも反映され、特徴的な活動や力点が異なります。そこには地域の産業構造や会員の構成、経済や政策の諸課題が色濃く反映されています。事務局として同友会運動の新たな視点を得られると共に、同友会理念という土台を生かして地域に根差した活動を展開することの意義を再認識させられます

 

 経営理念と方針を柱に、向かうべき企業像を明確にする経営指針にも通ずる思い。会員の期待に応え、地域に寄り添う伴走者たる事務局でなければと思います。