「岩内プロジェクト」で持続可能な地域づくり／しりべし・小樽支部

2024年02月15日

しりべし・小樽支部農業経営部会・水産経営部会・北後志地区会が合同例会

井出敬也カリフッド社長が記念講演

　しりべし・小樽支部農業経営部会・水産経営部会・北後志地区会は1月10日に合同新年例会を開催し、19名が参加しました。

　岩内町で水産業を営むカリフッドの井出敬也社長が記念講演。地域循環共生圏を構築する独自の事業モデル「岩内プロジェクト」など、持続可能な地域社会の構築を目指す取り組みを報告しました。

　井出社長は、地方が本来の豊かさを感じるためにはどうすれば良いかを考え、その答えを見出そうと2022年より「岩内プロジェクト」を始めます。ニシンの残渣（ざんさ）から魚粉を作って農家に提供すると共に、しめ粕を肥料に使った作物を買い上げ、子ども食堂の食材として活用しています。

　また、社員の賃金を上げ、さらにパートを社員に昇格させ、都市への出荷で得た収益を社員や町に還元。海外輸出事業を強化するために、岩内町に新しい加工工場を建設しました。24年2月には、地域の食材を集めた飲食店もオープンするなど、地元での域内循環促進や域外への販路拡大に向け様々なプロジェクトを進めています。

　井出社長は、「プロジェクトを通じて、域内自給率や付加価値向上、教育水準やスポーツ水準の強化などを進めていきたい」と、今後の構想を語りました。