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中小企業魅力発信セミナー イベント21 中野 愛一郎社長が講演

2023年09月15日

報告する中野氏

人を生かす経営実践こそ

~コロナ禍バネに新たな企業文化育てる~

 

 中小企業魅力発信月間の724日、「中小企業魅力発信セミナー」を開催しました。今回は中小企業基盤整備機構北海道本部、北海道中小企業団体中央会、ならびに公益財団法人北海道中小企業総合支援センターと北海道同友会の4者が共催し、会場とZoom併せて117名が参加しました。「You happy,we happy!~『人を生かす経営』の総合実践で、社員の笑顔あふれる企業文化づくりを~」をテーマに、イベント21の中野愛一郎社長(奈良同友会副代表理事)が報告しました。

 

 中野氏は、父である先代社長の急逝で、創業以来16年間も債務超過だった会社を、26歳で引き継ぎます。最悪の環境のもと、何とか会社を再生させようと同友会で貪欲に学び実践。1年で過去最高の利益を出せる会社へと変革させていきました。そして、毎年20名程度の新卒採用を8年継続し、全社員の8割が新卒者で占めるまでになります。先輩社員が後輩をサポートし、成長し合う環境づくりが進みました。会社説明会などでは入社1年目の社員が学生に向けて経営理念を語るなど、アウトプットしやすい社風に変え、社員の主体性を育んでいきました。

 

 ところが、今度はコロナ禍に直面。イベント開催は〝悪〟という風潮もあり、売上が9割減となるピンチを迎えます。事態を打開しようと、コロナ禍をバネにして更なる会社の発展を目指し奮闘します。オンラインイベントやワクチン接種会場の設営など、コロナ禍による新たな需要を、売上げにつなげていきました。

 

 また、今まで以上に顧客からの問い合わせに丁寧に対応し、商談の決定率向上に努め、問い合わせが減っても売上げを確保できる体制にしたことで業績は改善し、2022年に過去最高の売上げを達成しました。

 

 報告後のグループ討論では、参加者から「会社をよくしていくには、社員にやりがいや夢、それに見合った成果を与えることが必要と感じた」との声が寄せられました。