気流
2023年09月15日
コロナが5類感染症へ移行しまもなく4カ月。記録的な暑さの中で各地では祭事が復活、観光も活発となり地域に賑わいが感じられる夏となりました。一方で中小企業経営を取り巻く経営環境は厳しさを増しています。
民間調査会社の調べでは倒産件数が昨年から3割増と急増、3年ぶりに4千件台となりました。ゼロゼロ融資の返済も本格化。本紙8月号は「需要回復も景況感大幅悪化」の見出し。資材やエネルギー価格高騰が、価格転嫁の難しい中小企業を直撃しています。人手不足と人件費増への対応やキャッシュフローの見直しも必要です。
しかしこの逆風の中でも変革・挑戦する強さが中小企業にはあります。苫小牧市で回転すし店を経営する久恵比寿の畑中稔社長は、自社で雇用する外国人労働者と接する中で、希望を持って来日し懸命に働く海外の若者たちへの支援の必要性を感じていましたが、地元に語学学校設立の兆しがなく、「ならば自分が」と今春苫小牧市に外国人語学学校を設立。外食分野の特定技能ビザ取得を目指すコースを設け、就業支援や地域企業との交流を通じた留学生のキャリア育成に取り組みます。
その畑中氏が記念講演する全道青年経営者・後継者部会交流会in苫小牧が11月10日に苫小牧で開かれます。テーマは「今、ここに無いものは自分の手で作りだせばいい」。まさに、その先頭に立つのは青年経営者・後継者です。全道からぜひご参加を。