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気流

2023年08月15日

 帯広市、網走市、芽室町。これはジャガイモの生産量上位3位までの市町村です。ジャガイモは全国で217万トン生産されており、北海道はその内77%のシェアを占めています。帯広市の生産量は11万トンを超え、周辺町村も合わせて一大産地として日本の食卓を支えています

 

 ジャガイモは、17世紀にオランダ人の手を経て、インドネシアのジャカルタからやってきました。「ジャカルタから来たいも=じゃがたらいも」がなまり「ジャガイモ」になったといわれています。北海道では開拓使による作付奨励から、代用食としても、さらに冷害に強い作物としても農家を支えてきました。

 

 五升芋(ごしょういも)とはジャガイモの別称で1株から5升の芋が採れたことが由来。洋の東西を問わず飢饉のときには人々の命を助けてきました。

 

 十勝の開拓は、十勝川流域の沖積地から始まりましたが、明治30年代に入って次第に周辺の台地にも及び、やせた火山灰土の不利な条件を克服しながら、今日の十勝農業の基礎を築きました。そこでもジャガイモはしっかりとその役割を果たしています

 

 その無骨な外見から田舎くささを評して芋っぽいという言葉があります。江戸時代には田舎出身の侍を芋侍、田舎出身の人を芋助と呼ぶこともありました。でもどうでしょう、それは素朴さと力強さを体現した言葉ではないでしょうか。そして北海道の中小企業経営者にぴったりだと思うのです。