【我が社の自慢 69】米倉商店(池田町)
2023年08月15日
創業からの味守る饅頭製造機械
我が社の自慢は、バナナ饅頭を製造する機械です。当社は、かつて雑貨商を営んでいた初代が、1905年、池田駅開業に伴い駅構内で弁当の立ち売りをしたのが始まりです。乗客にお菓子も提供したいと考え、当時貴重だったバナナに着目します。輸入が始まりまだ2年ほどの頃で、バナナは高級品でした。そこでバナナの風味だけを再現したバナナ饅頭が生まれました。物珍しさもあり人気商品になり、今では池田町の名物にもなっています。
バナナ饅頭は現在も当時のレシピを守り製造しています。1905年の誕生時から同じ製法ですが、創業当時より原材料も良質になり、味に磨きがかかっています。地元池田町民の皆さんには、幼い頃から慣れ親しんだ馴染みの味として愛され続けています。
当時は炭を使い手作業でバナナ饅頭を焼いていましたが、現在はガスを使用し機械で製造しています。生地を入れ、餡が入り、ひっくり返され生地が入り、一周するとちょうど焼き上がります。製造方法は手作業と変わりません。機械は自分たちでメンテナンスしながら大事に使い続けており、創業からの味を守ることに一役買っています。バナナ饅頭は毎日午前中に製造しています。午前中であれば、レストランで焼き立てを味わえる可能性が高いです。
▽設立=1905年、会員=代表取締役・米倉寛之、事業内容=レストラン、従業員数=10名(パート従業員含む) |