中同協第55回定時総会ｉｎ埼玉に参加して

2023年08月15日

人生かけた青森の田舎町再生の取り組みに感動

とかち支部　松田 英明（ネオプロセス社長）

　大鰐まちづくり笑社の相馬康穫社長（青森同友会理事）が報告する第13分科会に参加させて頂きました。日本中に広がる少子高齢化と過疎化の最先端をいくと自負（？）され、田舎町再生を喫緊の課題として奮闘される思いや活動を熱く語って頂き、たいへん有意義な分科会でした。

　町の再生原資として小さな温泉街と大鰐温泉もやし（最初は1軒の農家で栽培）を掲げ、官主導で建設した温浴商業施設「鰐ｃｏｍｅ」の運営を引継ぎ、町の仲間や小学生まで巻き込んでの地域づくりは七転八倒中とのこと。もやし農家を5軒に増やしたり、鰐ｃｏｍｅの入場者数が徐々に増えたりと、成果は目に見える段階まできてはいるものの安定した黒字経営にはまだ至らず、思うように人口が増えないなど課題も多々あると語っていました。

　それでもシャッターを閉める予定の大家さんと共同事業で新店舗を運営し駅前の灯りを取り戻した事や、一束400円もする大鰐温泉もやしを引く手あまたの首都圏には3割、7割を地元に卸し、訪れた方に振る舞うというホスピタリティを実践されていることなど、相馬さんのアイデアと行動力には胸が熱くなりました。

　冬にはスキーをもってお邪魔させて頂く約束をしましたので、また実践報告の続編をご紹介できればと思います。