地域の課題、自社に重ねる/南空知支部
2023年07月15日
山石前野商店 前野雅彦社長が報告
南空知支部は5月30日、支部5月例会を21名の参加で開催。山石前野商店の前野雅彦社長(南空知支部)が「まちづくりの取り組みから見えた~自社があるべき姿・ありたい姿~」をテーマに報告しました。
前野氏は、大学院修了後30歳で岩見沢に戻り、家業で米穀小売業を営む前野商店に入社します。しかし、商店街をはじめ人口減少の大きな影響を受ける故郷の姿を目の当たりにし、我がまちをどうにかしたいとまちづくり活動に参画。多くの人を巻き込み市内中心部のにぎわいづくりにチャレンジします。2018年3月には、仲間4人とまちづくり会社「ツナグマチいわみざわ」を設立して、岩見沢のまちづくりを事業化。その実践と意義を強調しました。
前野氏は、まちづくりでの経験を経て自社があるべき姿を導き出し、「口福を笑顔と共に未来へつなげていく」という経営理念を確立。また、持続可能な企業づくりを目指し、誰が経営者でも経営が成り立つ組織的な企業づくりへの取り組みをはじめています。
最後に、先々代である祖父が常日頃言っていた「おごるなかれ」という言葉を忘れずに、地域に必要とされる企業づくりを進める決意を語り、報告を締めくくりました。
参加者からは「地域の課題を自社の経営課題と捉え、地域活性化に貢献する企業を目指したい」との決意が語られました。