食と観光で持続可能なまちづくり/苫小牧支部 食と観光部会
2023年05月15日
総会でオープンセミナー開催
苫小牧支部食と観光部会は3月24日、2023年度総会でオープンセミナーを開催。部会員や支部会員、一般の方など42名が参加しました。
積丹スピリットの岩井宏文社長は、アカエゾマツやエゾミカン、ハーブなど多くの植物が生息する積丹半島の特性を生かし、それらを原料にした蒸留酒ジンづくりを始めた経緯を報告。さらに、雄大な自然を次世代へ引き継ぐための「SHAKOTAN海森計画」設立についても語りました。
Hakuの菊地辰徳社長は、長年学んでいた環境学を基に食料需給や食品ロスの問題を考える中、東日本大震災で人生観が変わり家族で移住した経験を語りました。移住先の岩手県では、農耕馬で山から木材を運び出すなど「自然に沿った生活をしていた」と言います。そして、17年に偶然訪れた白老の風景に魅了され第2の移住を決断。古い旅館を改装して簡易宿泊施設hostelを経営する一方、地域に根ざしたクラフトビール造りを目指して工場を建設中であると報告しました。
参加者からは「地元に何ができるのか考えるきっかけになった」「見慣れた風景が『地域の誇り』と言われ大切だと感じた」などの感想が寄せられ、地域資源を考える貴重な学びの機会となりました。