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氷上で技術と人間性磨く/札幌支部中央東地区会

2023年05月15日

アスリートの覚悟と伝え方の重要性を語る小塚氏

 

トヨタ自動車 小塚崇彦氏語る

 

 札幌支部中央東地区会は316日、ロイトン札幌で3月例会を開催し94名が参加。フィギュアスケーターの小塚崇彦氏(トヨタ自動車所属)が「氷の上で感じた世界」をテーマに講演し、世界のトップを知るアスリートの体験から学びました。

 

 3歳で競技を始めた小塚氏は、小学4年生から4年連続、中学では3年連続の日本一を獲得。その後「暗黒期」と語る不振を乗り越え、2010年にオリンピックへ初出場。翌年には東日本大震災でモスクワへ変更された世界選手権で銀メダルに輝きました。

 

 小塚氏は当時を振り返り、開催国と参加選手から日本へ寄せられた震災復興を祈るエールが心を奮い立たせ、極度のプレッシャーへ立ち向かう「覚悟が自然と定まった」と述べました。

 

 そして、更なる飛躍を期した翌シーズンに訪れた、先天性の体調不良と燃え尽き症候群についても包み隠さず語った小塚氏。競技人生の節目で周囲から掛けられた言葉の影響力に着目し、強い気持ちで挑戦することや、無駄と思えることも一度はやってみること、そして自分が体験して理解した上で相手の目線で伝える重要性を語りました。

 

 参加者からは「強いメンタルと優しさを備えた謙虚な姿勢に感銘を受け、大いに感動した」と感想が聞かれました。