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【新年度経営戦略】コンテナハウスで異分野進出/高橋工業(別海町)

2023年03月15日

視察に訪れた北海学園大学の学生にコンテナハウスホテルを説明する髙橋さん(左)

 

 道東の別海町で暖房衛生設備工事とLPガスの販売、飲食店、ホテルを経営しています。会社設立は1961年、資本金は3000万円、従業員数は12名です。

 

 昨年10月に中標津町にコンテナ型のホテルをつくり宿泊業に参入しました。別海や中標津は客室の絶対数が不足していて、夏にはビジネス客や観光客が宿泊するのに困っています。当社はLPガスの販売店なので、コンテナハウスの宿泊業の売上げが向上するとガスの消費量も増えシナジー効果がありますので、そこも狙いとしてあり、これもホテル業参入への動機となりました。

 

 コンテナ型ホテルはコンテナを運び、内装や水回り工事を施工して完成です。今回のホテルには人員は配置せず、全てネットで予約、決済してお客さん自ら開錠して入室しますので、限りなく人件費を抑制した無人ホテルです。

 

 施設にはサウナも設置し、ベッドは高級品を各部屋に設け、お客様の安眠を保証しています。食事は提供しませんが、最近のビジネス客は食事を街で済ませて、ホテルには快適に眠ることができる品質を求める傾向が強まっています。

 

 災害時には避難所として役立ててもらうことも計画しております。各自治体が保有して普段は民間企業が経営してはどうでしょうか。もし、大震災が襲ってきた時には避難所として活用できると思います。ガス発電機も配置予定です。無電源の場合でも安心して部屋を提供出来ることを目標にしています。今後は全国の自治体にも売り込んでいく予定です。

 

 ホテルの名前は中標津の山間部に滝を架けるクテクンの滝に倣い『ホテルクテクン』とつけました。語呂が気に入っています。