【我が社の自慢 63】組合印刷(岩見沢市)
2023年02月15日
苦楽を共にした独製印刷機
我が社の自慢は、1961年に製造されたドイツの老舗印刷機メーカーハイデルベルグ社の活版印刷機「プラテンT型」です。私の父である先代社長が同年に大枚をはたいて購入したものです。
発売当時、画期的と言われた全自動の活版印刷機で、重厚かつヴィンテージ感のある風格と、頑丈で確実な仕事ぶりで100年以上使用できると言われています。また、動力源は電気モーター1つのみで、ギアやカムで給紙、排紙など全ての動作を行います。
私が若い頃には昼間は営業として外回り、会社に戻ってからは印刷職人として毎晩夜中まで印刷機を動かしていました。その時に苦楽を共にした私の相棒とも言える思い出深い機械です。
当社では20年くらい前までは、おもに名刺や封筒、はがきなどの印刷で活躍していました。しかし、技術革新と印刷手段の多様化により現在は年に数回、封筒へのナンバリング加工に使っている程度ですが、1940年に岩見沢市で創業した我が社の80年を超える歴史を共に歩んできた大切な印刷機です。
我が社もこの「プラテンT型」に負けないよう100年以上続くような企業を目指して経営していきたいと思います。
▽設立=1955年、会員=代表取締役・小川有積、業務内容=印刷・製本(チラシ、パンフレット、カタログ、ポスター等)、Web制作、デザイン、翻訳、社員数=14人 |