震災を乗り越えた経営者魂/経営者大学
2023年01月15日
経営者大学講座
八木澤商店・河野社長が講演
12月15日、第9期経営者大学パートⅣ「人間と教育論」コース第10講・公開講座が札幌市内で開催され、八木澤商店の河野通洋社長(岩手同友会理事)が「社員と共に育ち合う企業づくり」をテーマに講演。オンライン含め30名が出席しました。
陸前高田市で215年にわたり味噌・醤油を製造してきた同社。2011年の東日本大震災で街の99%が津波にのまれ、同社も社屋や工場など全てを失いました。しかし社員を一人も解雇せず、「絶対に諦めない」と同友会の仲間とともに地域の支援に立ち上がります。事態打開のため金融や行政からも支援策を引き出し「一社もつぶさない」活動を続けました。震災後10年で140社が起業。70名が移住し地域に新風を吹き込んでいます。
奇跡的に見つかったもろみは「奇跡の醤(ひしお)」として商品化し、19年には7社の連携で発酵パーク・醸(カモシー)を創業。現在は発酵の新たな可能性や発酵文化を発信する活動に力を注ぎ、震災前の4倍、250万人にもなった交流人口を視野に入れ、地域経済循環に力を注いでいます。
今コースの経営者大学は栃木、愛知、神奈川、岡山、東京からもオンラインで受講し、全国レベルの学び合いとなりました。26名が修了し、5コース全てを修了した4名が卒業となりました。