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【速報】2022年の賃上げ・初任給はどうなるか~賃上げ・初任給の腹づもりアンケート調査結果~

2022年03月18日

<ポイント>

1.賃上げ額は平均6,042円、アップ率は2.45%

2.再び人手不足感が強まり、初任給は上昇傾向

 

2022年の賃上げ・初任給の支給予定を聞くこの調査は、215日に会員企業(5,709社)にアンケートを送付し、310日までに回答のあった237社分についてまとめたものです。回答企業の平均資本金は2,885万円、平均従業員数は47.6人となっています。(表1)サンプル数が少ないことを踏まえ、ひとつの目安としてご利用下さい。

 

 

 

1)賃上げ額は平均6,042円、アップ率2.45%、賃上げ額ゼロ企業は29.1%となる

 

 有額回答企業の賃上げ予定額は、全道平均で6,042円(平均年齢39.9歳)、アップ率で2.45%となり、いずれも昨年(6,531円、2.62%)を下回りました。(表2)

 

 「賃上げ額ゼロ」と回答した企業は29.1%で、札幌市以外の地域が27.8%に対して札幌市が25.3%となりました。「賃上げ有り」は札幌市以外で2021年の59.5%から22年は57.0%へ微減、札幌市は53.2%と同率になりました。「未定」と回答した企業は全道で14.3%となり、新型コロナウイルスや原油の高騰など先行きが見通せない状況も伺われます。

 

 

 

 

 2022年度の賃上げ(腹づもり)の考えでは、全道で「ベースアップを検討中」35.0%、「ベースアップは行わず、定額昇給分のみにとどめたい」25.3%、「べースアップ、定額昇給ともに行わず、現状額を維持する」24.5%となりました。(表3)

 

2)再び人手不足感が強まり、初任給は上昇傾向

 

 初任給は、微増ながらも高校、短大・専門学校、高専、大学の各学歴、職種でプラスとなりました。

 

 大学卒は、札幌の営業職が201,835円(877円1.4%増)、技術職は201,944円(2,848円1.4%増)となり、20万円を超えてきました。高校卒は、札幌市以外、札幌市とも全職種で160,000円以上となりました。(表4)

 

 本調査では、2018年度~19年度には全ての地域、学歴、職種の初任給平均額が前年を上回っていました。しかし、20年度は札幌以外の2つの学歴・職種で、札幌市の3つの学歴・職種で前年度を下回り、21年度は全体の約33%で前年度を下回る結果となりました。コロナ禍の影響もあり、初任給の増額は頭打ちの気配でした。新型コロナウイルスの感染終息は見通せませんが、企業の従業員の充足感は、充足している企業が23%(昨年比9ポイント減)、不足している企業が54%(昨年比12ポイント増)と再び不足感が強まっています。(2022年1月 当会採用意向調査)

 

 原油の高騰、原材料の値上がりなど経営環境が厳しくなる中、中小企業は人材確保でも対応を迫られています。

 

 

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◎本件に関するお問い合わせ先

一般社団法人 北海道中小企業家同友会

札幌市東区北6条東4丁目1番地7 デ・アウネさっぽろビル13階

電話011-702-3411 担当事務局 石戸谷 和政(いしどや)