「経営者の心構え」とは／札幌支部後継者部会

2022年11月15日

石上車輌会長　石上剛氏が講演

　札幌支部「後継者ゼミナール起望峰」は9月22日、9月例会を開催し17名が参加。石上車輌の石上剛会長が「後継者の心構えとは？～創業者と2代目経営者の違い～」をテーマに報告しました。

　石上氏は、父親の急逝を受け、30歳で入社と同時に代表へ就任。その前年に自身の会社を創業したばかりで「入社は全く想定しておらず、当時の財務状況を考えると会社が存続したのは奇跡。資金繰りを含め全て自分で決断するしかなく、創業者のような2代目だった」と振り返りました。そして、「お客様第一」の経営姿勢を貫き、「社員は家族」と捉えて新卒採用と社員教育に力を入れ、「常に同業他社がやらないことに着目して事業を展開した」と語りました。

　また、今年1月から長男で3代目の義高氏と、2名代表体制で事業承継を進めていることも紹介しました。その後、参加者へ「後継者と創業者の違いとは何か」と問い掛け、議論を深めました。

　石上氏は、単年度計画、長中期計画の策定と、数値に基づく経営の重要性を説き、「社員にビジョンを示し、意見に耳を傾け、全ての責任は経営者が負う覚悟を。自分の弱みを認める勇気を持ち、人間性を磨こう」と、次の時代を担う後継者達へ温かい激励の言葉を送りました。