第70期同友会大学 28社35名が晴れて卒業
2022年10月15日
情熱を込めて学んだ7カ月
9月15日、第70期同友会大学卒業式が札幌市内で開かれ、道央圏をはじめ苫小牧、北見、東神楽など各地の28社35名が晴れて卒業。1981年1月の開校以来の卒業生総数は、2706名となりました。
1月18日より7カ月にわたり「経済と中小企業」「北海道論」「科学と人間」「現代と法」「経営戦略と企業づくり」「人間と教育」の6単元30講を学んだ同友会大学。卒業式では、藤井幸一代表理事が開会挨拶し、福山恵太郎学長が式辞を述べ、佐々木ひとみ同友会大学同窓会副会長がさらなる学びを呼びかけました。そして福山学長から、卒業生一人ひとりへ額装された大きな卒業証書が手渡され、3名に敢闘賞が授与されました。
今期の総合平均は63・1点(歴代24位)、卒業率は87・5%(同52位)、皆勤率は37・5%(同47位)となりました。
同友会大学は出席率8割、レポート5本(各2000文字以上)と卒業論文(4000文字以上)を提出し、受講態度を含めた総合平均50点以上が卒業要件。論文は、テーマを〝考察〟し〝論ずる〟ことが課せられ、課題認識力、独創性、論理性、文章表現力が求められます。
卒業生を代表して、光合金製作所の村井大輝さんが「学びを深める度に文献を読み漁り、気がつけば規定文字数の倍の字数を論じている自分がいた。期限内に論点を絞りまとめる事に苦労したほど貪欲に情熱を込めて学び、自社の発展と地域経済活性化の担い手となる決意を固めた」と答辞を述べ、安井清吉全道共育委員長が閉会挨拶しました。
受講生アンケートでも「講義やレポートをきっかけに新聞を読みはじめ、講師の書籍も購入し、もっと詳しく社会情勢を知りたいと探求心が湧いた」(経済と中小企業)、「興味深く身近にある問題ばかりで、さらに掘り下げて学びたくなった」(科学と人間)、「学生時代と違い、憲法や法律などを新鮮な気持ちで楽しく学べた」(現代と法)、「社会や世界との差異や違和感をもとに自らを振り返り、社会と自からに変化をもたらす学習の本質を学んだ」(人間と教育)との声も寄せられるなど、物事を科学的・創造的に探求する学びの場となりました。
71期は来年1月の開講です。