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魅力ある素材を見出す/しりべし・小樽支部水産経営部会

2022年10月15日

報告する大塚氏

 

 しりべし・小樽支部水産経営部会(仙保貞二会長)は86日に例会を開催し、キットブルーの大塚英治社長が「積丹半島からの挑戦 地域商社キットブルー~神恵内村・岩内町・泊村3つのまちから『売れる』をつくる~」をテーマに報告。13名が参加しました。

 

 積丹は漁業者の所得向上、労働力の流出などが課題でしたが、ナマコ、ウニに可能性を見出し、2017年に地域商社を立ち上げ、今では海外向けの15000円の高級養殖ナマコが主力商品です。

 

 また、特産品であるウニの端境期出荷はブランディングと流通を担い、新たなウニ産業創出に向けて富士通や日立造船等と連携し、ウニ陸上養殖システムの開発(スマート水産業)にも挑戦していることを説明しました。

 

 大塚氏は、「なにもない・できない」という意識を改革し、基盤産業の漁業から魅力ある素材を見出して、「デザインや技術を導入して、付加価値を付け市場に送り込み、得た利益を非基盤産業やサプライチェーンなどに投資して新たな産業を創出し、地域住民に還元するサイクルを確立することが、わが社の使命」と熱く語りました。

 

 さらに「子どもたちが戻ってきて、働きたいと思う魅力的な地域と仕事づくりをしていきたい」と締め括りました。