様変わりする就活と共同求人活動
2022年10月15日
社長弟子入り・キャリア教育進む
8月22日の北海道科学大学との懇談会には、4学部の教員と就職課職員18名、企業側から29名が参加しました。問題提起で学校側は、「学生のふるさと志向が高まり自治体職員や金融・農協など、今までにない就職傾向がみられる」と報告。企業側は、「学生との接触が激減、会社訪問を重点に活動している」と報告しました。
その後のグループ討論では、「大学、学生、企業と若手社員4者がフランクに話し合える場が欲しい」「企業が新人一人ひとりを大切に育てていることがわかった」という声も。相互理解と信頼関係の大切さが浮き彫りとなりました。
9月9日の星槎道都大学との懇談会は、大学側から12名、企業側からは18名が参加して開催されました。長期・有償インターンシップをテーマに北ひろしま福祉会(札幌支部)の野口敏彦地域貢献推進部長が実践報告しました。 野口氏は「有償インターンシップはアルバイトと違い学生の実践的資質の向上が目的で、評価と単位認定が伴うため企業側の教育力が試される」と語りました。
この後、社会福祉・建築・デザイン・経営の各学部に分かれて討論。今後もさらに連携を深めようと意見交換しました。
社長弟子入り・キャリア教育進む
北海学園大学経営学部2年生を対象にした「社長弟子入りプロジェクト」は、企業のトップと2日間行動を共にし、ビジネスの最前線を肌で感じて刺激し高め合う事を目的に開催しています。今年も学生12名が9社へ弟子入りし「社長のイメージが大きく変わった。社長の行動は多岐に渡り、変化に対応するスピードがとても速い」と感想を述べています。
このプロジェクトは7年目。これまで132名の学生が参加し、弟子入りした企業への就職にも結び付きました。
近年、低学年でのインターンシップが活発になる一方で、学生の就職活動は長期化しています。コロナ禍で活動が思うようにいかない実情もあり、就活に疲れた学生は応募企業数を限定し内定をもらった時点で活動をやめてしまう傾向があります。
企業・業界研究が不十分なまま就職先を決めてしまうこうした傾向を、教員や就職担当者は早期離職に繋がるのではないかと危惧しています。
こうした現状を打開するべく地元企業の魅力を発信しようと、全道共同求人委員会は5月に求人誌を発行しました。全道の大学・短大・専門学校・高校へ配布し、各校のキャリア講座でも活用されています。
今後は、採用内定者を対象にした「内定者フォローアップ研修会」を11月から4回開催予定です。