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【我が社の自慢 60】I&U associate(壮瞥町)

2022年09月15日

製品開発のはじまりとなった刃型

 

独自商品生み出した刃型

 

我が社の自慢は、昆布を「寿」の文字に型抜きするために開発した刃型です。

 

 当社は1986年に青森県三厩村で創業し、地元の昆布を使用した昆布巻きや佃煮を製造していました。他社との競合が激しく、オリジナル製品の開発に悩んでいたところ、青森の「寿リンゴ」と、結婚式の御膳の水物の中にある刻み昆布を見て、「昆布が『寿』の文字になっていたら、お祝いの席で喜ばれるのでは」と閃きました。

 

 試行錯誤の末、昆布を寿の文字に抜く刃型第1号を作成しました。90年には製造特許を取得し、2012年に壮瞥町へ移転後、多様なニーズに応えるべくレーザー加工機を導入。薄く柔らかで舌触りの良い道産長昆布を使用することで、細かな処理が必要な書体や図柄、地図等の製品作成が可能となり、今ではおせちや冠婚葬祭の食材として全国に出荷しています。

 

 現在、刃型やその後開発した金型は使用していませんが、昆布に新たな目的や用途を見い出し、商品開発ができた時の思いを忘れないよう大切に保管してあります。

 

 創業から36年を迎え、経営者として会社を立ち上げたからには絶対に潰してはならないという想いで日々業務に励んでおります。今後も社員と力を合わせ、さらなる商品開発などチャレンジを続けてまいります。

 

▽設立=1986年、会員=代表取締役・伊藤広樹、事業内容=レーザー加工機を用いた昆布デザイン・製造、社員数=7名