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【我が社の自慢 58】菱中産業(帯広市)

手編みの技術が光る「牧士(もくし)」

 

職人技は気持ちいいモー

 

 我が社の自慢は、牛の頭部に付けるロープ「牧士(もくし)」です。当社は、大正2年に祖父が靴の製造修理業として創業。農家の要望に応える形で馬具の製造修理を始めて以来、一貫して農業資材の製造販売をしています。

 

 牧士は移動時に牛や馬を引っ張るために頭部に付けるロープで、一般的には頭絡(とうらく)と言い、北海道では牧士(もくし・もくち)と言います。本州には牛に牧士を使う文化が無く、東北や九州の一部で一本牧士という、より簡易的なロープが用いられます。元々は農家が手編みしていましたが、農業の近代化と規模拡大に伴い、馬具屋を中心に牧士を作るようになりました。当社は大正時代に馬用の牧士の製造を始めたようです。

 

 工程は全て手作業で、結び目の締まり具合は絶妙な力加減が必要となり、技術の習得まで3か月程要します。当社には約30名の内職さんがおり、2070代の幅広い世代が活躍しています。社員にも数名の編み手がおり、技術伝承のために内職さんの指導役を担っています。編み手は減少の一途を辿っており、職人を抱えて製造している企業は道内でも当社くらいです。今でも年間約20万本を製造し当社の主要商品です。今後も農業現場の快適な環境づくりを通して酪農家さんの力となり地域環境づくりの一翼を担って参ります。

 

▽設立=1970年、会員=代表取締役・中谷全宏、事業内容=畜舎カーテン工事・農畜産資材の製造販売、太陽光発電所の開発・売電事業、社員数=55名