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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

【講演録】「大きな会社よりいい会社、いい会社を大きくしよう」/福原 取締役会長 福原朋治氏 (とかち支部)

 私と同友会の出会いは、帯広(現とかち)支部設立翌年の1976年です。「知り合い、学び合い、援け合い」「泥くさく、汗くさく、人間くさく」というキャッチフレーズに惹かれ、迷わず飛び込みました。当時は会社も、自宅も鹿追町から帯広市に転入したタイミングで、同友会は心身共に唯一の拠り所となりました。また、企業経営を勉強していた頃で「研鑽の場」ともなりました。

 

 77年に教育労務委員長として『中堅幹部学校』を開設し、全国行事で報告者を務めました。第4代支部長時代の99年に後継者部会「あすなる会」を立ち上げたことは一番の思い出です。

 

 当社は1960年に、人口1万人の鹿追町にセルフサービス1号店を開店しました。「対面販売」からの切り替えにお客様は戸惑い一時は足が遠のきましたが、1割ほどの値下げもあり、気軽に安く買いたいというニーズが浸透し、程なく業績は回復。この手応えから、その後果敢にチェーン展開を図り、今日の業容に至ります。

 

 89年にはCI(コーポレートアイデンティティ)を導入し、社名を「福原商店」から「福原」に、シンボルマークもがらりと変えて新生「フクハラ」が誕生。CIは、ビジュアルだけを一新するものではなく、業務を見直し、お客様や取引先、従業員にとって良い会社を構築するという意識改革が目的です。社内にCI委員会を立ち上げ、お客様などからアンケートを取り、議論を重ねました。業務の見直し、組織、諸規程も整備し、他に先駆け「週休2日制」にも着手。この年、新社屋が落成し、年商は業態のひとつの節目とされる150億円を超えました。

 

 2002年、ラルズと事業統合し持株会社「アークス」が誕生。全国小売業界初の試みとして注目を集めましたが、周りからは「業績も順風満帆な福原がなぜ?」と聞かれました。これから流通業界の再編成が必ず来ると確信していたので、私からラルズの横山清社長(現会長)に打診しました。以来、アークスには各地の有力な食品スーパーが合流し、各社の独自性を主とする「八ヶ岳連峰経営」を展開。212月期で売上高は5569億円(全国5位)、経常利益195億円、グループ子会社10375店舗、従業員数2116名となりました。

 

 会社指針は「大きな会社よりいい会社、いい会社を大きくしよう」。いい会社とは、安定性(潰れない)、収益性(儲かる)、成長性(伸びる)に優れ、そして+(プラス)1として個々が豊かになる会社です。私は当社の成長の要因は「計数管理と従業員のやる気」と考えます。そろばんの時代から収益を左右させる初歩的なデータを分析し活用。収益性は現在も業界の中でトップクラスです。

 

 商売に奇策はありません。旧来からの社是「『お客様を大切に』する事なくして会社の繁栄なく、会社の繁栄なくして社員の幸せなし」の教えを全員が理解し、一丸となって実践する事が何より大切だと思っています。(31日、第2期十勝経営者大学第7講)

 

企業概要=食品スーパー(43店舗)。1947年創業、58年設立。従業員1402名(パート社員含む)。