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22年賃上げ額 全道平均2.45%、6042円/賃上げ・初任給アンケート

2022年04月15日

人手不足感強まる 初任給は上昇傾向に

 

 2022年の賃上げ・初任給の支給予定を聞くこの調査は、215日に会員企業(5709社)にアンケートを送付し、310日までに回答のあった237社分についてまとめたものです(表1)。サンプル数が少ないことを踏まえ、ひとつの目安としてご利用下さい。

 

 

 有額回答企業の賃上げ予定額は、全道平均で6042円(平均年齢399歳)、アップ率で245%となり、いずれも昨年(6531円、262%)を下回りました(表2)。中央値は5000円でした。

 

 

 「賃上げ額ゼロ」と回答した企業291%で、札幌市以外の地域が278%に対して札幌市が253%となりました。「賃上げ有り」は札幌市以外で21年の595%から22年は57%へ微減、札幌市は532%と同率になりました(1)

 

 

 22年度の賃上げ(腹づもり)の考えでは、全道で「ベースアップを検討中」35%、「ベースアップは行わず、定額昇給分のみにとどめたい」253%、「べースアップ、定額昇給ともに行わず、現状額を維持する」245%となりました(表3)。

 

 

 初任給は、微増ながらも高校、短大・専門学校、高専、大学の各学歴、職種でプラスとなりました。

 

 大学卒は、札幌の営業職が201835円(877円、04%増)、技術職は201944円(2848円、14%増)となり、20万円を超えました。高校卒は、札幌市以外、札幌市とも全職種で16万円以上となりました(表4)。

 

 

 本調査では、18―19年度には全ての地域、学歴、職種の初任給平均額が前年度を上回っていました。

 

 しかし、20年度は札幌市以外の2つの学歴・職種で、札幌市の3つの学歴・職種で前年度を下回り、21年度は全体の約33%で前年度を下回る結果となりました。コロナ禍の影響もあり、初任給の増額は頭打ちの気配でした。

 

 新型コロナウイルスの感染終息は見通せませんが、企業の従業員の充足感は、充足している企業が23%(昨年比9㌽減)、不足している企業が54%(昨年比12㌽増)と再び不足感が強まっています。(221月、当会採用意向調査)