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【我が社の自慢 55】竹老園東家総本店(釧路市)

2022年04月15日

創業から148年変わらぬ味を守り続けている

 

 我が社の自慢は、釧路の文化「緑色の蕎麦」です。ルーツは1880年に東京で創業した老舗蕎麦店「かんだやぶそば」にあります。蕎麦の抜き身は新蕎麦の時期には薄緑色ですが、収穫期が過ぎ時間が経つと、茶色くなってしまいます。そこで「香り高い新蕎麦を見た目だけでも再現し、年中提供したい」と、蕎麦の若芽を練り込み、緑色を付けたのが始まりで、現在は若芽の代わりにクロレラを使用し着色しています。

 

 この文化は、当時小樽で蕎麦店を経営していた初代伊藤文平によって北海道に持ち込まれ、意思を継いだ2代目の竹次郎が釧路に「東家」を開業し、地域に根付きました。

 

 創業から今年で148年。東家の蕎麦は進化を続けます。2020年には、大手コンビニとコラボし当社が監修した「かしわ蕎麦」を釧路、帯広、北見の地域限定で販売。家庭で手軽に竹老園の蕎麦を味わえると好評で、翌年夏には「無量寿蕎麦」、冬には「カレー南ばん蕎麦」と次々に新作を発売し話題となりました。

 

 時代とともに原料や製造法が変化する中、変わらぬ味を守り続けていくことは容易ではありません。それでも伝統に安住することなく、真に美味しい蕎麦を提供するため、社員たちとともに日々研鑽を重ねています。

 

▽設立=1980年、会員=代表取締役社長・伊藤純司、事業内容=日本そば製造、販売(日本そば店)、社員数=21名