排熱利用しメロン水耕栽培 バイオガスプラント導入牧場視察/十勝農商工連携部会
2022年01月15日
とかち支部十勝農商工連携部会は10月12日、バイオマス活用研究会10月例会を開催し、16名が参加。バイオガスプラントの熱エネルギーを活用し、メロン・バナナ栽培をしている友夢牧場を、同社の湯浅征寿専務のご案内で視察しました。
約1600頭の乳牛を飼育する友夢牧場では、2016年よりバイオガスプラントを導入。牛の排泄物からメタンガスを発生させ、それを燃料に発電しています。残った消化液は良質な肥料となります。
17年からは、バイオガス発電の排熱でビニールハウスを暖め、メロンの水耕栽培を行っています。排熱を利用したメロンの水耕栽培は道内で唯一。メロンは頭上の棚に実をつけ、糖度15度を超え、年3回収穫することができます。通常は一株から数個しか収穫できませんが、このハウスの栽培方法では一株から20~30個のメロンを収穫することができます。「青空メロン」としてデパートやECサイトなどで販売しています。
さらに19年からはバナナのハウス栽培にも挑戦し、アイスクリームバナナや三尺バナナなど4品種を栽培。栽培方法は、文献や東南アジアからの実習生から学びました。
参加者からは「循環型農業の好事例でとても勉強になった」など感想がありました。