農業ＩＣＴ化を支援　伊達信金が取り組み報告／西胆振支部

2022年01月15日

　西胆振支部は11月25日、連携協定を結ぶ伊達信用金庫と11月例会を共催。同金庫職員を含め43名が参加し「伊達信用金庫が目指す金融機関像～ＩＣＴ戦略サポート、中小企業支援について～」をテーマに学び合いました。

　第1部では、西胆振の農業課題解決に取り組む同金庫アグリサポート担当の越後雄太調査役が、農業分野でのＩＣＴ化実証実験の現状と成果を報告。会員のトマト生産者は、ハウス内で温度・湿度・二酸化炭素濃度などを自動制御し、高齢化に伴う担い手不足の解消と「経験と勘」に頼らない農業技術向上を目指し、外部環境に左右されない生産安定化に取り組みました。実証実験の結果、既存環境から収量が16％も増加し、10月中旬から発生していた結露による裂果もなくなるなど品質向上が見られました。今後は費用対効果の検証を行うといいます。

　第2部は、舘崎雄二理事長より同金庫が取り組む企業支援事例を紹介。様々な企業・機関と提携し、課題解決支援を進めていくことを強調しました。舘崎氏は「融資だけが金融機関の仕事ではない。コロナ禍で頑張る企業の特色を共にブラッシュアップし、最後まで応援したい」と、地域企業と共に歩む信用金庫の姿勢を改めて訴えました。