【速報】2021年　年末賞与の腹づもり、夏期賞与の実績、暖房手当に関するアンケート調査結果

2021年11月24日

2021年11月24日
一般社団法人北海道中小企業家同友会
札幌市東区北6条東4丁目1－7
デ・アウネさっぽろビル13階
電話番号：011-702-3411

　この調査は、当会の会員企業(9月末会員数5,701社)へ10月16日に「年末賞与の腹づもり、夏期賞与の実績、暖房手当に関するアンケート」票を郵送し、11月6日までに回答のあった797社分についてまとめたものです。※四捨五入の関係で構成比の合計が100％にならない項目もあります。

調査結果レポートをダウンロードする（PDF）

１．回答企業概要

２．年末賞与の支給予定額は全道平均404,830円(前年比1.9%減)

　年末賞与の支給を予定している企業は回答数の69.1％（表1・前年度58.2％）。支給予定額は全道平均で404,830円となり、前年度比▲1.9％の減少となりました。札幌地域は▲2.38％となった一方、札幌以外は0.84%と微増になりました（表2）

業種別（表3）では『流通業・商業』、『サービス業』が前年度対比マイナスになっています。金額は『建設関連業』『流通・商業』『その他』が400,000円を超えました。

従業員数別（表4）では、従業員数が『10～19人』『20～49名』が400,000円を割り込みました。『4名以下』は▲3.5%の減少、他は前年度実績と比較してほぼ横ばいとなっています。

支給額増減率（対前年比）の推移（表5）を見ると、前年度から年末賞与支給額が減少に転じ、今年もその傾向となりました。コロナ禍で受けた影響の大きさを考えると、減少率は小幅に止まっていると言えます。2019年度から男女を分けたアンケートは実施しておりません。

回答の金額分布は図1の通りで、全道の中央値は353,530円でした。前年度の中央値350,000円と比べると全体の支給額はほぼ横ばいとなっています。

　また、支給を検討中と答えた企業の22.5%が前年より減額と回答していますが、前年調査結果の39.8%より改善されています。（表6）

３．夏期賞与は、全道平均290,589円で1.29%の増加

　夏期賞与回答企業の71.9％が支給しました（表7）支給額は前年対比で札幌が▲1.98％、札幌以外は2.98％と対照的な結果となりました。(表8)

　業種別では、『建設関連業』『製造業』が昨年度より増加しています。(表9)

　従業員数別では、『20～49人』『50人以上』が支給額は昨年度より微減となっています。(表10)

４．パートタイマーの年末賞与は26.7％の企業が支給予定。支給額は昨年を上回る

　回答企業の内26.9％がパートタイマーの年末賞与支給を予定しています。平均額は前年比2.29％アップの71,017円となっています。(表11)

　業種別では、『建設関連業』と『製造業』でアップ額が大きくプラスとなっています。(表12)

５．暖房手当は世帯主で109,619円、支給無しは5割を超える

　暖房手当は支給なしと回答した企業が56.1％（昨年度52.4％）になりました。6割を超えたのは『サービス業』『その他』です。(表13)

支給額は全道の『世帯主』で109,619円(4.3％)になりました。(表14)　

　灯油価格は11月16日時点で108.58円/ℓ、前年同月比29.97円（38.1％）高、コロナ禍前の19年11月比でも14.46円高(北海道消費者協会調べ）と高騰しており、支給額は全業種で昨年を上回りました。(表15)