インボイス方式 問題点を学ぶ/中同協の政策委
2021年10月15日
中同協は8月18日、第1回政策委員会を開催。今回は拡大委員会として、「適格請求書等保存方式(インボイス方式)」についての学習会を行い、北海道同友会からの参加者14名を含む159名が参加しました。
インボイス方式は2023年10月からの導入が予定され、今年10月1日からは登録申請が開始されています。学習会では中同協税制プロジェクトリーダーの沼田道孝氏(埼玉同友会監事)が制度概要を説明。沼田氏は、インボイス方式の導入により①免税事業者からの仕入れが課税仕入れにならない②中小企業の消費税ならびに事務負担が増加③免税事業者が市場から排除される懸念の3点の問題点を解説。インボイス制度の導入は免税事業者の廃業につながり、特に中小企業や地域社会の活力を奪う可能性を指摘しました。
中同協では、8月30日に「適格請求書等保存方式導入の撤回を求める緊急要望・提言」をまとめました。本提言では「零細事業者の消費税負担、事務負担を増やし、経済活力を奪い、課税事業者にとっても混乱を招くインボイス方式を導入する理由はありません」と導入撤回を求めています。