【我が社の自慢 52】トップファーム(佐呂間町)
2021年10月15日
廃校利用の社屋、外観に面影
我が社の自慢は、小学校の廃校舎を利用した社屋です。
当社は肉牛の飼養を中心に酪農など農業を行っており、佐呂間町内に四か所の牧場があります。業務拡大とともに社員が増え、元の事務所が狭くなってきた頃、廃校利用を町から打診されました。佐呂間町には元々9校の小学校がありましたが、そのうち7校が廃校になり放置されていました。創業地でもあり、会長、社長、副社長の母校でもある、佐呂間町富武士(とっぷし)の富武士小学校跡地を利用することにし、2015年に移転しました。
現在は、教室だった部分の壁を壊し、事務スペースや応接室として区切り直して利用しています。社員の休憩室や更衣室、シャワールームも設置し、当時の面影はあまりないかもしれません。ただ、外観を大きく変えてしまうのは寂しいと思い、最低限の改装に留め、校門や校歌が書かれた石碑などは当時のまま残しています。体育館は倉庫として利用していますが、在校生が書いた壁画に牛が描かれていて歴史を物語っています。
グラウンドは緑地にしてテントを常設。コロナ前は社員を一堂に集めてバーベキューを毎月開催し、社員交流の場となっていました。社員は道外、海外出身者も増えてきたので、職場に通うことで地域とのつながりを感じてもらえればと思います。
▽設立=1994年、会員=代表取締役社長・井上茂幸氏、事業内容=肉牛の飼養及び売買、社員数=80名 |