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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

全道障害者問題委員会 新委員長に聞く

2021年09月15日

誰もが人間らしく生きる社会を

全道障害者問題委員会 委員長 富田 訓司氏(リペアサービス代表取締役)

 

―委員長に就任した抱負をお聞かせください。

 

 札幌支部のインクルーシブ委員会に所属し、障がい者を雇用していることもあって横山前委員長により推薦され、就任することになりました。

 

 当社では、一人の車椅子の女性の雇用をきっかけに現在では5名を雇用しています。彼女たちの仕事姿勢は周囲の刺激になっています。また、あるとき、社員が車椅子を押してあげている光景を見て、普段は表に出さない個々のやさしさが引き出されることに気づきました。彼女たちの存在が社風を変える強い後押しになったのです。

 

 会社は社員の幸せのためにあると考えます。障がい者雇用を通した会社づくりの気づきを会員に広げていきたいと考えています。

 

―これからの全道障害者問題委員会について。

 

 外部からの同友会への期待はとても高いものがあります。障がい者雇用の推進に取り組んでいる数少ない経営者団体だからです。現在、全道10支部のうち、5支部が委員会、1支部が研究会として活動しています。昨年はとかち支部、今年は南空知支部で新設されるなど徐々に活動が広がっています。しかし、障害者団体と一般企業との関わりはまだまだ薄く、障害者への理解がいまだ十分とは言えません。

 

 今後は行政や関係団体と連携し、障害者を含む社会的弱者への理解を深め、誰もが自分の力を発揮でき、幸せを感じられる社会をつくるのが自社と、委員会の使命です。

 

 いつか「障害者」という言葉が使われない日がくることを切望しています。