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コロナ後のV字回復なし 愛知同友会加藤相談役理事/同友会大学公開講座Ⅲ

2021年08月15日

オンライン講演する加藤氏

 

 624日、第69期同友会大学公開講座が開かれ、72名が参加。「激変の時代を乗り越える同友会型企業~コロナ禍は、何を問いかけたか?」をテーマに、エイベックス代表取締役会長・愛知同友会相談役理事の加藤明彦氏がオンラインで講演しました。

 

 はじめに加藤氏は、同友会が歴史的に議論し形成してきた理念や用語に込められた背景を考え、正確に理解することの重要性を提起。リーマンショックの教訓を振り返り、同友会で学んだ労使見解と人間尊重経営をもとに、社員との信頼関係と経営指針を基本に据え、全社員のベクトルを一致させることが最大の共育と位置付けてきたと報告しました。

 

 同社はコロナ禍で、6割操業を想定して金融機関から資金調達し社内に雇用維持を宣言。70%操業でも黒字になるまで単年度計画を見直し、業務を標準化・細分化・単純化しました。先手で絶えず業務改善を重ねた結果黒字回復し、5月は過去最高の業績を達成しました。

 

 最後に加藤氏は、「コロナ禍はいずれ収束するがV字回復はない」と情勢分析。産業・需要構造が大きく変化すると共に競争が一層激化し、新しいビジネスモデルが求められること、先手を打てばビジネスチャンスが到来することを指摘し講演を締め括りました。