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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

新支部長に聞く

2021年07月15日

 新支部長に聞く第2回目は、道央エリアで1890名が入会している札幌支部と、道南エリアで551名が入会している函館支部です(5月末現在)。コロナ禍のもと、「『人を生かす経営』と原点回帰で難局を打開する企業づくり」(横山敏章札幌支部長)や、「同友会での学びの実践で、良い経営環境をつくろう」(嘉堂聖也函館支部長)など、原点に立ち返った学びと実践の大切さが強調されました。両新支部長が意気込みを語ります。

 

札幌支部 横山 敏章氏

「人を生かす経営」再確認へ

 

 私は2000年に社長に就任しました。人材採用に悩んでおり、これからどう経営をしていくか真剣に考え始めたときに共同求人活動に取り組んでいた同友会に出会い、早速入会しました。入会後は人事考課制度やISOの導入にあたり、いろいろな先輩会員へ相談に行きました。どの経営者も親身になってアドバイスをして頂き、経営者とはどうあるべきかを学び、ますます活動に参加して行きました。そのうち地区会の幹事や、障害者問題委員長、副支部長まで担っていました。

 

 ―新支部長としての抱負をお聞かせください

 

 札幌支部の活動は地区会がベースになっており、委員会や部会が支えています。各組織が活動しやすい環境をつくるのが執行部の役割です。今期は委員長会議、地区会長会議、部会長会議も開催して、各組織の成果や課題を共有しています。委員会と地区会の連携企画の提案や、支部への要望も寄せられるなど、早くも効果が出ています。また、会員間のネットワークを強化するために「doyu商店街アプリ」を活用していきます。このアプリは、業種や地区会など目的に応じて会員を検索できるツールで、支部の全会員に登録を働きかけています。

 

 ―今年のスローガンは、「今こそ「人を生かす経営」の実践!原点回帰と企業変革で難局を打開する企業づくりを!」と掲げました。

 

 コロナ禍の経営への影響は深刻です。今こそ同友会の先人から受け継いできた「人を生かす経営」を再確認していきたいと考えています。経営計画を見直すとともに、社員の力が存分に発揮される環境をつくることに支部全体で挑戦したいのです。よい会社づくりの実践を道央圏に広げることが私たちの大きな使命です。コロナ禍が収束したとしても様々な危機は絶えず訪れます。いざという事態を想定し、経営体質の強化を全員で目指す1年にしていきたいと思っています。

 

函館支部 嘉堂 聖也氏

学び実践し良い経営環境に

 

 函館支部では、4月の支部総会で、2012年から9年間支部長を務めた高橋泰助前支部長に代わり、嘉堂聖也支部長が就任。若手世代へとバトンタッチされました。

 

 ―新支部長としての抱負、方針をお聞かせください。

 

 24年までの中期スローガンを『同友会 入って会社がよくなった!~中小企業家同友会での学びの実践で良い環境をつくろう~』、25年ビジョンを『会員の「なりたい」「したい」を実現できる会を目指す』、21年度のスローガンを『会内外でたくさんの方と関わろう』としました。支部内の委員会や部会の垣根を超えた関わりは元より、行政、教育、金融機関等産学官金の連携を目指し、同友会が地域課題解決のプラットフォームを担いたいと思っています。

 

 また、会員に「入って良かった」と実感してもらえる支部づくりを目指し、支部例会などの企画を充実させて、自社でしっかりと学びを実践に生かせるような取り組みを行いたいと思います。

 

 ―コロナ禍で同友会への期待が一層高まっています。

 

 地域全体に自粛ムードが広がる中でも、オンライン会議システムを積極的に取り入れて活動を継続しました。近況を語り合うことで不安を取り除いたり、補助金や助成金の活用事例等活きた情報交換をしたり、生き残るための情報交換の場を作り続けました。

 

 また、連携協定を結んでいる北海道教育大学函館校の先生からの相談を受け、生活が困窮している学生へ食料品などの物資支援の取り組みにも協力しました。多くの会員の皆様にご協力いただき、同友会のネットワークの強さを改めて感じています。

 

 ―改めて支部長としての意気込みをお聞かせください。

 

 食品製造業である当社の経営理念は「元気な社会づくりに挑戦」です。逆境を挑戦のチャンスと捉え、会員各社が元気になるよう、真っ先に元気な社会づくりに挑戦していきたいと思います。