【新支部長に聞く 1】しりべし・小樽支部　松田　亙氏

2021年06月15日

会員各社が挑戦し地域変える活力を

　春に開催された各支部総会では、札幌、しりべし・小樽、函館支部で新支部長が誕生しました。今号から、3人の新支部長に抱負や今後の展望を聞きます。1回目はしりべし・小樽支部の松田亙支部長（小樽海洋水産代表取締役）です。会員数340名、組織率10％を超える同支部。経営環境が激変し、基幹産業の一つである観光を始め多くの会員が影響を受ける中、同友会活動をどのように展開するのかを聞きました。

　13年前、当時役員だった旧知の経営者に誘われ同友会に入会しました。会社設立から10数年が経ち、事業が軌道に乗り始めていた時期で「経営の勉強になるなら」と即決しました。実は支部の創成期に叔父の松田淳二（故人）が支部長を務めたご縁がありますが、どのような会か詳しく知りませんでした。しかし例会で多くの経営者と話す体験は新鮮に感じられ、すぐに経営指針研究会にも入りました。学びと実践に加え多様な繋がりが同友会の良さと感じます。

―新支部長としての抱負をお聞かせください。

　コロナ禍で、制限なく自由に集まれるようになるのはまだ先ですが、今できることを一つひとつ積み重ね、会員の期待に応える支部活動を展開したいと考えています。

　厳しい情勢の今こそ、経営指針の成文化や見直しに取組み、自社の目指す方向を定めることを支部活動方針に掲げました。特に支部役員や地域の明日を担う青年経営者の皆さんにはぜひ取り組んで頂きたいと思います。

　また、これから入会する方には「同友会という大きなチャンスを目の前にして、活用しないことは経営者として大きな損失です」とお伝えして積極的な参加を呼び掛けたいものです。

　私が入会してすぐに、当時の井上一郎支部長が来社され、入会のお礼と役員会にもお誘いを頂きました。歴代の支部長を目標に、役員や会員の皆さんと本音の関係性を築き、一致団結して同友会運動を推進させたいと考えています。

―2021年度の支部スローガンは「時代の変化を先読みし、支部会員皆で挑戦しよう」に決まりました。

　経営は、時代の変化を予測して、仮説を立てて検証し、次に打つ手を決断することの繰り返しです。後志管内企業数の10％を超える会員各社が挑戦すれば、地域を変え得る活力を生み出せると信じています。未来志向で挑戦し続ける支部を目指します。