気流
2021年05月15日
先日、自己学習のためにワークルール検定の問題集を購入しました。「ワークルール」とは、働く際に必要な労働法や制度のことです。働く人にとっては、知識を身につけることによって労働条件の引き下げから自分や仲間を守ることができ、企業にとっては、コンプライアンスの推進や人材の確保に役立ちます。ワークルール検定は、学生やアルバイトなど誰でも受験でき、労働法の規制緩和や働き方の多様化などで注目されている検定の一つです。
実際に解いてみると、初級問題は基礎知識でも答えられる問題が多いのですが、中級問題になると判断に迷うような問題が続きます。実際の職場で適切な判断が求められる管理職はもちろん、社員の意識変化にも繋がる検定だと感じました。
このワークルール検定は、中同協も啓発推進委員を担当しており、「企業経営にとって労働関係法規の順守は大前提。ワークルールの周知と普及の促進は、中小企業経営者自身にとっても大切」と提起しています。コンプライアンスの順守が企業に求められる中、全社一丸で働く環境について現状や課題などを共有し、改善していく事が重要です。
同友会では、「働く環境づくりの手引き」を活用し、「人間尊重経営」を目指し、働く環境の定期的な見直しを推奨しています。加えてワークルール検定を社内研修として実施し、誰もが安心して働き続ける職場づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。