地域の未来切り拓く 経営デザインシート活用へセミナー/道北あさひかわ支部
2021年05月15日
道北あさひかわ支部は、3月19日・24日の両日、政府が進めるローカルベンチマーク・経営デザインシートの活用を学ぶセミナー「ウィズコロナ、アフターコロナの経営・価値創造に向けて」を旭川市と共催しました。コロナ禍に直面している現状を、日本経済の柱である中小企業の力で回復させようと、全国から延べ244名が参加しました。
講師は日本金融人材育成協会会長・内閣府価値デザインワーキンググループ委員の森俊彦氏です。森氏は「同友会の皆さんは経営理念等があるためローカルベンチマークと経営デザインシートが即活用できる」と指摘した上で、ローカルベンチマークと経営デザインシートの特徴を次のようにまとめました。「ローカルベンチマークは特に非財務の視点が重要で、製造やサービス提供における業務フローや商流の強み、経営ビジョン、事業の強みやIT活用、市場規模やシェアなどの視点で事業価値を磨くことができる。経営デザインシートは持続的な事業の成長のために未来の姿を実現する移行戦略を明確にできる。またこの二つは事業再構築補助金の申請に活用できることから自社と地域の未来を切り拓いてほしい」--。参加者は、熱の籠った森氏の解説に聞き入りました。
講演終盤では、既にこの二つの実践に取り組むグラース早川舞社長(同支部会員)が「同友会で学んだ経営指針を土台として、経営デザインシートで、アロマ販売を通じた幸せの提供をIT活用でもっと広げていきたい」と語り、全国の会員からは感銘と激励のメッセージが寄せられる連続企画となりました。