本道の強みアピールを 小髙氏招き3月例会/しりべし・小樽支部山麓地区会
2021年05月15日
しりべし・小樽支部山麓地区会は3月26日、「北海道経済の展望」をテーマに、北海道二十一世紀総合研究所・小髙咲副社長執行役員を講師に招き、3月例会を開催。2020年まで日本銀行札幌支店長を務めた小髙氏が、様々な経済指標と、知見をもとに、今後の経済の展望を報告しました。
小髙氏は、新型コロナウイルス不況の特徴として「個人消費が減少し、業種によって影響が大きく異なり、先行き不透明感が強い」ことを挙げ、これまでの不況とは傾向が異なることを強調しました。
また、コロナ以前はインバウンドによる観光や、個人消費の回復により、拡大しつつあった北海道経済は、「早期に感染が拡大したことによって、個人消費の落ち込みや、観光客の減少による影響が長期化している」といいます。
今後の北海道経済は、感染拡大防止策と経済活動の両立を前提に「公共投資や輸出の回復などによってある程度持ち直す見込み」と小髙氏。
また、現在コロナによって、ワーケーションや地方移住への関心が高まりつつある中で「北海道の強みを全国にアピールできれば、必ずしも悲観する必要はない」とし、参加者に明日からの経営に勇気を与える例会となりました。