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経営指針は学びの入り口 コロナ禍で重要性再認識

 経営姿勢の確立と経営指針の成文化、そして社員はもっとも信頼できるパートナーであると謳い、中小企業経営の〝バイブル〟として長年読まれてきた中同協の「中小企業における労使関係の見解」(通称:「労使見解」)。いま労使が共に力を合わせてコロナ禍を乗り越えようと、経営指針の重要性が再認識され、「人を生かす経営」を核に据えた企業づくりが全道で進められています。何よりも経営指針を成文化し全社で実践すること、そして自社の存在意義を改めて問い直し、顧客や地域の期待に高い水準で応え、社員の創意や自主性が発揮される社風を息づかせること――。各社の実践から学びます。

 


 

 経営指針委員会は25日、「人を生かす経営」推進連携会議と共催でオンラインによる合同学習会を開催し、全道から57名が参加しました。労使見解に基づく経営指針の実践を、3名の経営者が語りました。

 報告者は渡辺農機・渡辺幸洋社長(全道経営指針委員長・旭川)、ケルプ研究所・福士宗光社長(札幌)、平塚建具製作所・平塚勝也会長(月形)です。概要を紹介します。

 

■変化のスピード加速

ケルプ研究所 福士 宗光社長

福士 当社は「真の健康は正しい食、適宜の運動、明るい心によって自分自身で築き上げるもの、そのお手伝いをする」を理念として、健康飲料製造とヨガスクールの運営をしています。4月から休業を余儀なくされヨガ部門の売上は激減、立て直しに2年は必要と覚悟を決め、社員の安全と安心を確保するため資金手当てをし、賞与、昇給も通常通り行いました。感染リスクを考慮し人数制限、予約制として6月にヨガスクールを再開。空調設備新設、スタジオ拡張、オンライン化などで対応中です。

 

 私は社員一人一人の意見や個性を出し合いながら少しずつワンチームになっていく、それが「人を生かす経営」だと思っています。コロナ過で変化のスピードが加速する中、理念に則った新しい事業の柱を立て、激変に耐えられる体質にすることが私の仕事だと考えています。

 

■採用と共育を力に働く環境改善へ

平塚建具製作所 平塚 勝也会長

平塚 当社は窓の設計から施工まで一貫して製造しています。建設業は一年先の仕事をしているので、影響がすぐ出ることはありませんが、社員には売り上げがゼロになっても一年やそこらは大丈夫と伝えました。

 

 当社の経営理念は「感謝の気持ちで幸せを創造します」です。社員の幸せと会社の存続が一番であり、採用と共育は毎年継続して行い、縁あって入社した社員たちと共にどう生きていくのかを繰り返し考えています。週休二日、産休・育休の実施、障がい者雇用など労働環境の改善も進めています。

 

■費用と時間を企業力強化に

渡辺農機 渡辺 幸洋社長

渡辺 当社は農機具製造販売業です。昨年は売り上げが伸びたもののアフター対応が多く、お客様の求める水準に達していないことを痛感しました。今後はお客様の期待に応えるため費用と時間を製品・サービス・営業力強化に一層注力しようと考えています。社員の声を聴く、適正に評価する、よい労働環境を作ることこそ「人を生かす経営」の基本だと思います。

 

 

 


 

 最後に渡辺経営指針委員長は、「経営指針は学びの入り口。『人を生かす経営』実践のためには共同求人、障害者雇用、共育活動、働く環境づくりが欠かせません。今日の学びを経営に活かしていきましょう」とまとめました。