気流
2021年02月15日
気ままな大学生だった頃はすでに十数年前。気ままが過ぎて決してできの良い学生ではありませんでしたが、中には今の生活においても役に立っている学びもあります。その一つに「誤り」と「間違い」の違いがあります。
これは英語教育学の専門用語で、元はerror(誤り)とmistake(間違い)と言います。私たちは英語を学ぶ過程でスペルミス、発音ミス、文法ミスなど数えきれないミスを経験してきました。これらのミスを、英語教師はerrorとmistakeに分けて見るべき、というのです。errorは「同じ間違いを繰り返す=理解していない」、mistakeは「ちょっとした間違い」ということです。ミスをこの2つに分けて考えることで、より効果的な指導につながります。一児の親になった私は、子育てでこの事を痛感しました。
教えたはずのことを子どもができないとイライラしてつい厳しい言葉を浴びせてしまいますが、教えたつもりになっていただけで理解するまで教えていないことが原因かもしれません。改めて基礎からじっくり教えると、意外なほどすんなりできたりするものです。
仕事においてもミスはつきものです。問題はそれが理解不足から来るものか、それともケアレスミスなのか。先輩になり上司になり、気ままではいられなくなった私は、十数年前の学びすら武器にして、より良いコミュニケーションと仕事の仕方に想いを巡らせています。