【我が社の自慢 45】一平本店(室蘭市)
2021年02月15日
活力支えるソウルフード
我が社の自慢は、室蘭のソウルフード「室蘭やきとり」です。
鉄の町室蘭で働く労働者の胃袋と活力を支え続ける中で、食の文化として定着してきました。
日中戦争が始まり、食料増産政策による養豚の普及を背景に、豚肉を使った独特の「やきとり」が誕生しました。さらに肉の間には長ネギではなく玉ねぎを使用し、洋がらしをつけて食べるのが特徴です。
当社では道産の豚肩ロースと玉ねぎを手作業で串打ちし、創業以来継ぎ足し受け継がれてきた秘伝のタレで味付けをしています。さらに煙が出ず雑味がつかない備長炭で焼き上げ、数種類のからしをブレンドしたオリジナルの洋がらしをつけることでやきとりの旨味が一層引き立ちます。
初代である祖父が確立した味を受け継ぎながら、二代目の父は女性や子どもが来店しやすいよう、大正ロマンをコンセプトにインテリアにもこだわり、落ち着いた店づくりに取り組みました。様々な方に来店していただけるようになり、コロナ禍では「一平さんを守りたい」という温かい言葉とともにテイクアウトや通販で支えられました。
創業70年を迎えこれからも現場の社員とともに味と店を守りながら、100年企業を目指し、室蘭から発信し続けていきたいと思います。
創業=1950年、会員=代表取締役・石塚千津、事業内容=飲食業、社員数=14名 |