【年頭あいさつ】北海道中小企業家同友会 代表理事 守 和彦
2021年01月15日
かつてない緊張感の中で、新しい年を迎えました。
新型コロナウイルス感染症拡大で世界は一変し、くらしや企業活動も大きな変化を余儀なくされています。
多くの中小企業が存続の危機に見舞われ、同友会は事業継続のために迅速な資金手当てと雇用維持を会員の皆様に呼びかけました。国や自治体、金融機関も中小企業の資金繰りを支え、雇用調整助成金等でサポートしてくれました。感染症流行に波がある以上、追加融資が必要な企業が増えていくものと思われます。
厳しい状況は長期化すると仮定して自社の経営課題を洗い出し、金融機関にも知ってもらうことが大切です。金融機関は中小企業への「伴走支援」に力を入れています。経営者は明確になった経営課題をもとに〝伴走者〟と向き合い、金融機関と関係を強化することが必要だと考えます。
さらに大事なことは、社員と共に自社の存在意義を問い直し、事業を総点検することです。危機の時こそ全社員の力を結集して可能性を探り、将来の企業像と発展の道を考えるときだと思います。
支部や地区会の例会もZoomが当たり前になりました。コロナ禍でも工夫を凝らして活動を続けた経営者団体はそうありません。会員同士で悩みを分かち合い、議論すれば解決策も見つかり、明日への元気が湧き、経営に工夫が生まれます。コロナ禍に負けない強靭な経営を目指しましょう。
今年は北海道同友会創立52年目。孤独な経営者をなくそうと立ち上がった先人に学び、同友会理念と運動を次代へつなぎたいと思います。