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会社の雰囲気が変化 札幌で障がい者雇用フォーラム

2021年01月15日

語り合うパネリスト

 

 1113日、札幌市が主催し、札幌支部インクルーシブ委員会が企画運営する「障がい者雇用を通して企業づくりを考えるフォーラム」がオンラインで開催され、114名が参加しました。

 

 第1部は、こころのリカバリー総合支援センターの阿部幸弘理事長が「今、この時代だからこそ障がい者雇用を考える」と題して報告。自身も身体障がい者で且つ精神科医としての立場から「世の中の変化に迅速についていくことが求められている。健常者・障がい者と区別せずに、相手の才能や価値を見出し、困っている人を生み出さない世の中を作っていくことが大切である」と語りました。

 

 第2部は、リペアサービスの岩泉賢治専務、ユニバーサルデザイン環工房の牧野准子社長、阿部氏の3名で第1部の報告を受けてのパネルディスカッションを行いました。

 

 身体障がい者3名、精神障がい者2名を雇用している岩泉氏は「最初は社内でも軋轢があったが、当社の理念の土台となっている『やさしさと成長』が会社の雰囲気を変えた。障がい者だからといって特別扱いせず、ひとりの戦力として生かせる場をつくることが大切」と自社の取り組みを説明しました。

 

 また、進行性難病で車いす生活をしながら経営をしている牧野氏は「障がい者もひとりの人間であり、働くことで社会に必要とされていると感じることが大切。コロナ禍でマイナスのイメージが大きいが、新しいことを始める絶好のチャンスでもある。トップが強い気持ちをもって障がい者雇用に踏み出してほしい」と呼びかけました。