6次産業化への挑戦 宮城同友会・佐藤全氏が講演(くしろ支部別海地区会)
2020年11月15日
くしろ支部別海地区会は10月16日オープン例会を開催し、宮城・白石蔵王支部の佐藤全氏(ヴィ・クルー代表取締役)が会場で報告。
白石市の人口は約3万4000人。東日本大震災を経て、官民連携の重要性を実感した同友会会員が中心となり、2014年に中小企業振興基本条例を制定しました。
佐藤氏は、条例活用の具体的な取り組みを紹介。「地域分析調査で『商圏が崩壊している』と言われるほどに衰退した自治体でした。市との協力で『一般社団法人みのり』を設立し、地元農産物の買取り、加工、販売まで一元的に行い、地域の6次産業化を図りました」
「みのり」は、食品加工施設、レストラン、食品検査を行う研究所を運営。佐藤氏は、「若者たちが『地元は面白い』と思わなければ、人口減少は進むばかり。地域の雇用と産業を発展させるため、地元企業と行政が『一緒に地域を経営している』という姿勢が重要です」と強調しました。