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持続可能な地域、企業づくりを学ぶ/産学官連携研究会HoPE9月例会

2020年10月15日

鼎談する(右から)常本氏、門脇氏、中井氏

 

 産学官連携研究会HoPEは99日、9月例会を開催。札幌・オホーツクの同友会事務所と全道の産学官関係者をオンラインでつなぐ初めての形式で55名が参加。コロナ禍で2月以来7カ月ぶりの例会となりました。

 

 テーマは「地域を豊かにするサプライチェーン」。コロナ禍がもたらしたパラダイムシフトを踏まえ、持続可能な地域と企業づくりを学ぶシリーズ1回目。オホーツクの3名がオンラインで鼎談しました。

 

 「産業クラスターオホーツクの取り組み」について語ったのは、北見工大名誉教授で元学長の常本秀幸さん。麻、大豆、テレワーク、ミクロンフーズの各支援プロジェクトを通して、休耕地活用や医農工連携の実践、粉食品づくりを支援しています。国内トップクラスの農畜林水産業や、4つの国立・国定公園を持つ地の利を活かしたクラスター創造を目指しています。

 

 システムサプライ社長・イソップコリドール主宰の門脇武一さんは「緩やかな連携体・イソップコリドールの形成」をテーマに、持続可能な循環型地域経済構築について報告。地域の未利用資源を、環境保全や農業、工業、食料、医療を融合させた生活文化提案型のモノ・コトづくりに活かすことを目指しています。

 

 エース・クリーン社長の中井真太郎さんは「木質チップを牛の餌に」をテーマに報告。産学官連携で開発した黒毛和種肥育牛向け粗飼料を、道産シラカンバを高温高圧の水蒸気で処理(蒸煮)することで製品化。牛の嗜好性にも合い、肉質の良い健康な牛に育つことが実証されています。

 

 「全道をつなぐ新しいスタイルの例会」と好評でした。