【我が社の自慢40】野村呉服店(苫小牧市)
2020年08月15日
着物で非日常を楽しむ
当社は、苫小牧駅前通りで呉服専門店を営んでいます。樺太で雑貨店を開いていた祖父が、1931年苫小牧で創業して以来89年目となります。
我が社の自慢は、時代の変化に対応しつつ、着物の良さを伝えてきたことです。
着物の小売市場は、最盛期約1兆8000億円程でしたが、現在は3000億を割るまで減少しています。冠婚葬祭など必要に迫られ着物に手を通していた時代から、着物が非日常を楽しむファッションへと変化しました。そこで当社では、感動やストーリーを持つ一着を提案できるようにと考え、自ら産地へ出向いて仕入れています。振袖レンタルも同様に「一柄一枚主義」にこだわり、コーディネートにもきめ細かな提案をしています。
さらに催事の時、着物で来店された方への特典や、着物で行くランチなど、着物に親しむ機会を提供することで着物ファンの層を広げています。例年11月の着物パーティーには160名ほどが参加するまでになりました。また、商店街の「まちゼミ」で着物の講座を担当することが、社員のスキルアップにもつながっています。
大型店の進出により人の流れが変わった駅前通りで、呉服を通して母から娘へと移り変わるお得意様を見守り続けることが地域に根差した自社の在り方であると考えます。
▽会社設立=1955年、会員=代表取締役社長・野村信一、事業内容=呉服専門店、社員数=11名(パート1名含む) |