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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

気流

2020年06月15日

 二十四節気の一つで、稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃を表す「芒種(ぼうしゅ)」の季節。北海道は新緑が美しく爽やかな時期で、多くの人が各地を行き交います。しかし、今年は様相が一変しました。新型コロナウイルスの影響で、多くの道民が行動を自粛せざるを得ない状況が続き、街中から人影が消え、経済が停滞。525日に緊急事態宣言が解除となりましたが、人々は今まで経験したことがない「新たな脅威」に直面しました。

 

 一方、先が見えない状況の中でも、オンラインの採用活動や、行政や生産者と連携し、新たな販路の仕組みづくりに挑戦する企業もいます。それらの会員の多くは、労使見解の精神で雇用を守り、経営理念に立ち返り、自社の使命や存在意義といった「ブレない柱」を軸に、コロナ終息後の情勢までを考え、行動しています。

 

 ある会員から「同友会の動きを止めてはいけない。同友会が地域にあって良かった、また相談したいと思ってもらうチャンスの時」と激励を受けました。経営者は、厳しい状況の中であらゆる判断と決断をしています。情勢を的確に捉え、中長期ビジョンをいかに社員一人ひとりと共有していくか。新型コロナは、様々な観点から問題を投げかけました。

 

 私たちは、先人たちの経験から学び続ける真摯さと謙虚さを行動の軸としなければなりません。各地で強靭な企業づくりの種を蒔き、来たるべき花咲く時への準備を続けていきましょう。