ローカリズム今こそ復活を 白糠酪恵舎
2020年06月15日
「新型コロナに負けるな! 道内会員企業の挑戦」
新型コロナウイルス感染拡大で2月28日に北海道緊急事態宣言が出され、小中学校が一斉休校となりました。白糠酪恵舎(井ノ口和良社長)は、給食がなくなり余剰となった牛乳を使用し、チーズの増産で支えました。
3月2日にフェイスブックに投稿し、全国のチーズ工房へ「共に頑張ろう」と呼びかけました。すると「買って、食べて応援します」「頑張れ白糠!」と各地から熱いメッセージが相次ぎ、白糠町のふるさと納税返礼品のチーズセットは、月平均250セットのところ4月は350セットに。
多くの人たちが「この困難に対して何かしたい」という思いを強く感じました。しっかり地域が、そして日本がつながっていくことの大切さと、輸入に依存した体制はこんなにも不安定なものだと気が付きました。日本のチーズ製造は原料を海外に依存しています。井ノ口社長は、「自分たちで凝乳酵素や乳酸菌も国産化しようと取り組み始めています。乳牛、酪農家、飲食業、そして消費者…今こそこの関係を見直し、産消協働、域内循環、地産地消、地域自給という〝ローカリズム〟の復活」をと語ります。