気流

2020年05月15日

　同友会事務局に入局して初めて合同入社式のない新年度を迎えました。どうにも違和感があり、新年度になった気がしません。なぜだろうとあの場面を思い起こしました。

　朝、受付へと歩いてくる新入社員の緊張した面持ちと「おはようございます」のあいさつ。初々しさに襟が正されます。さあ入社式が始まります。新入社員の名前を読み上げる場面が最も緊張感と高揚感に包まれます。「はい」と返事をして立ち上がり「よろしくお願いします」の声。期待を込めて迎えた新入社員たち。喜びに満ちた経営者の表情に、一生に一度の場面に事務局として立ち会えたことに感動します。この瞬間、かつての自分とオーバーラップし、自分はどれくらい成長できただろうかといつも振り返るのです。入社式は先に社会へ出た事務局員にとっても節目の場なのかもしれません。

　ことしは各支部で合同入社式を中止しました。参加予定だった全道各地の新入社員の皆さんは、慣れない社会人生活に奮闘しているでしょう。会合が開ける環境が整った頃には同友会の社員研修にぜひ参加してほしいと思います。

　事務局では札幌での入局式を支部事務所に動画配信しました。私は2人の新入局員の抱負を画面越しに聞き、離れた場所から彼らにどんなサポートができるのかを考えようと思いました。まずは日々の仕事に向き合い、一年後は入社式で会員企業の新入社員を共にお迎えできるよう切磋琢磨しましょう。