【SDGsと中小企業】多様な人材働く職場 ケイ・クリーンサービス(建築物清掃/別海町)
2020年03月15日
【木嶋悦寛社長】2000年にビルメンテナンス・ハウスクリーニングなど、建築物清掃業を主な事業として設立しました。
設立に当たり、障がいや働きづらさを抱えた人たちの就労の場をつくりたいとの思いがありました。障がい者支援施設に勤めていた時に制度のはざまで働きたくても働けず、置き去りにされる状況を目の当たりにしていたからです。
このような人たちの雇用を促進するには、企業経営の在り方を考え直す必要があります。当社は本人の持つ能力を見極めて作業工程を見直すなど、多様な人たちが働ける職場づくりを手掛けてきました。
現場で仕事を落とし込む際には何ができるかを一つ一つ確認し、できないことは別の人がフォローして、パズルのピースを組み合わせるよう作業を分担。できる仕事が増えると自身にあふれてきます。作業内容の組み立ては大変ですが、豊かな個性と共に、働く喜びを誰もが持っているのだと気付かされます。
SDGsの「誰一人取り残さない」という使命は、障がい者も含む多様な方が住み続けられる地域をつくることでもあります。当社の福祉と経済を結ぶ雇用創出の取り組みは、SDGs目標の「すべての人に健康と福祉を」「働きがいも経済成長も」「人や国の不平等をなくそう」「平和と公正をすべての人に」を意識してきました。
地域の理解や協力も不可欠で、行政らと連携した啓発は欠かせません。09年の別海町中小企業振興基本条例制定以来、行政や各種団体と話し合える環境があります。これは目標の「パートナーシップで目標を達成しよう」につながります。
当社の取り組みの認知を高めることで、別海町が多様な人材の活躍できる町になることを目指していきます。