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【SDGsと中小企業】地中熱通しCO2削減 有我工業所(設備業/上富良野町)

2020年03月15日

 【有我充人社長】1960年にさく井工事、設備工事業として創業した当社は、2002年にグループ会社のアリガプランニングを設立し、再生可能エネルギーである地中熱を利用した空調・融雪の設計・施工事業を展開してきました。現在、有我工業所は地中熱のみならず建物全体のエネルギーを考慮した環境建築物であるZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)プランナーとして、道内外で事業展開しています。

 

 SDGsの17のゴールのうち4つ(健康、エネルギー、都市、生産)に向かって、地中熱事業を通して化石燃料や二酸化炭素排出量を削減し、エネルギーの地産地消を目指すと共に持続可能な社会の実現を目指しています。

 

 道内の地中温度は、地下100㍍当たりでおよそ10度前後と1年を通じて安定しており、このエネルギーを効率良く利用するのが「地中熱利用システム」です。

 

 当社は高性能掘削機械を9台所有し、あらゆる地層状況への対応を目指してきました。その結果、役場庁舎など大きな施設や保育所など、さまざまな施設での導入が進んでいます。

 

 冬期の暖房エネルギー消費の多い道内では、ZEBを実現することは難しいといわれてきましたが、18年3月にアリガプランニングの社屋で初めて、ZEBの中でも最高ランクである『ZEB』(ZEB100%以上達成)を実現しました。

 

道内初、積雪寒冷地型『ZEB』を実現した社屋

 

 エネルギー負荷の抑制や再生可能エネルギー活用、高効率システムの導入などにより、年間の1次エネルギー消費量収支をゼロにすることができました。太陽光発電の「創エネ」を含まない段階で1次エネルギー削減率が56%、創エネを含むと106%です。初年度は一層の省エネ活動や運用改善を行い、創エネを含まず71%、創エネを含み114%を達成しています。

 

 今後、建築物の省エネルギー適合義務化対象範囲が300平方㍍以上まで拡大され、ZEBは「標準」となっていくでしょう。ZEBの提案・設計などを通し、建物のゼロ・エネ化とSDGs理念の普及を進めていきます。